

高校1年生の皆さんこんにちは。
鬼コーチからのメッセージ第2弾です。
このメッセージを初めて読む人は、ぜひ4月のメッセージも読んでくださいね。
さて、高校生活には慣れましたか?予想以上に忙しいと感じている人も多いのではないでしょうか。部活動や日々の予習・復習、そして、定期考査などのテスト対策…日々の忙しさに追われてしまいがちに…また、急な予定が入ったり、疲れて眠ってしまったり、なかなか思ったようにはできないかもしれません。700年近く前に書かれたといわれる、あの徒然草189段の一節にも、「今日はそのことをなさんと思へど、あらぬ急ぎまづいで来てまぎれ暮らし….」とあるのですから、予定通りいかないのは、皆さんだけではないのですね。
今回は、そんな皆さんに、「学習計画の立て方」についてお話ししましょう。
デキる大人への第一歩、スケジュール管理
「計画」と聞くと、面倒くさいと感じる人も多いと思いますが、忙しい皆さんの日常生活をむしろ楽にするためのものです。いわゆる「デキる大人」は、システム手帳やスマホでのスケジュール管理が上手だといいます。「計画的に行動する」という基本的な身のこなしは、早いうちに身につけておきたいものです。
実際、忙しい忙しいと言いながらも、だらだらと過ごしてしまうことはよくあることです。あらかじめ所要時間を想定し、曜日ごとの実施時間を決めておくことで、無駄な時間を省くようにしましょう。まずは日にち、時間ごとの大まかな行動予定表を作成します。起床・就寝時間、学校や塾、部活動や、自宅学習(予習や復習)、食事や遊ぶ時間など、決まった時間を1週間ごとに表にします。まずはこの予定に沿って行動することを守るようにします。これだけでも「やらなきゃ」という焦りを感じなくてよくなりますし、「勉強しなさい」などと言われてからする姿勢から、自分からやる姿勢に転換できたことになります。
「計画」そのものを目標にしてはいけない
計画を立て、その通りに行動することは立派なことですが、そのこと自体が目標になってしまってはいけません。「計画」とは、ある目標を達成するためのツールであるということを再認識しましょう。目標達成のためにやらなければいけないこと(タスク)があり、それをしっかり管理して、「やり遂げるための計画」を立てるわけです。
遠い目標と近い目標の2本立て戦略
目標には、遠い未来の大きい目標と、近いうちに達成したい小さい目標があります。大きい目標は、小さい目標の積み重ねで達成できると言えます。遠い目標は明確ではなかったり、おぼろげでもいいのです。今の努力の積み重ねが、遠い目標を明確化します。「習った単元を完全理解して、定期考査で結果を出すぞ。」といった、近い目標をしっかり持つようにしましょう。目標を一度立てたら、決してあきらめてはいけません。「途中でやめることはゼロに等しい。」という言葉があります。強い意志をもって、「目標をやり遂げるための計画」を立てます。目標達成のためのタスクと実施予定を表にします。実行した結果は、自分の努力の証拠として記録していきましょう。
「計画表」を作成してみよう!
タスク用と実施予定&記録用の二つの計画表を作成します。作成に当たっては、以下の点に注意してくださいね。
1、 「○○のための計画表」など、目標を計画表にしっかり掲げよう!
2、 無理な計画は立てないようにしよう!
3、 短時間で適当に作らず、行事予定などを見ながら、じっくり作成しよう!
4、 不得意教科の達成目標は、いきなり高く設定せず、少しずつ上げていこう!
5、 誰かに計画表を見てもらい、達成を宣言しよう!
最後に、徒然草189段で、吉田兼好は「不定と心得ぬるのみ、誠にて違はず。」と締めくくっています。
計画通りにいかなくてもあせらず、微修正します。うまくいかないことを想定して、余裕ある計画を立て、予備日を設けることが最も重要です。