

高校2年生の皆さんこんにちは。
鬼コーチからのメッセージ第2弾です。このメッセージを初めて読む人は、ぜひ4月のメッセージも読んでくださいね。
さて、6月に入り暑い日も増えてきました。部活動で後輩ができたり、重要な役割を担うようになったりと、高校生活もますます充実していることでしょう。学習面においても最も重要な時期と言えます。今回は、受験を意識することについて、お話しします。
いつから意識を受験モードに入るべきなのか
「大学入試は学習内容が多く難易度も高いので、“早め=2年生の10月頃”を受験開始時期ととらえ、そこから受験モードに入ろう」というのが一般的です。しかし、鬼コーチは、その常識(?)についてもかねてから警鐘を鳴らし続けています。
国立大学に現役合格した生徒のデータを見ると、2年生の1月(=センター試験のちょうど1年前)には合格校の合格ボーダー得点の8~9割をクリアしている生徒が多くいます。
さて、あなたは、高校2年生の10月~1月までの4か月弱で志望校の合格ボーダー得点の9割までもっていけますか? そのまま3年生になれば、2次試験に対応するための応用力を身につけるための時間を割いて、センター試験の勉強を続けざるを得ない事態も起こりうるわけです。
大学入試は難易度、分量ともに想像以上。それだけではない!
センター試験は、ほとんどが1・2年生の学習範囲から出題されます。数IAのように1年生で学習が完結している科目をしっかり復習し、国公立大や私立理系の受験生中心の科目にも関わらず平均点が5割強しかいかない数IIBを完成させ、英語の長文を攻略し…。
国公立に合格するためには、これらセンター5教科7~8科目に加え、3年生学習範囲からの出題が多く、難問も出る2次試験科目を、10万人もいるといわれる再受験生のレベルに引き上げなければなりません。
私立大学も同様です。入試科目は3~4科目と少ないものの、合格には高得点が必要です。高3で大学別の傾向対策や一般試験の難問対策をしっかりするためには、1・2年の学習範囲を高2のうちに完成させなければならないのです。
部活動や学校行事がひと段落してから本格的な入試モードに入る…、これは、厳しい受験の現状から逆算すれば、間違った認識ということになるのです。
志望校に合格するためのカギは、普段から習った範囲をいかに早い段階で入試基礎レベルまで完成できるかということになります。
今日から、受験生としての意識を持ちましょう。
本格的な受験勉強は、この夏から始めましょう。
高校生活自体が人生の基礎作りの場である
ところで、家を建てるとき、木材などを組む前に、コンクリートの「基礎」と呼ばれる固い土台を地面に打ちます。その土地の地盤が弱いときは、地盤改良を施したり、何本もの杭を地面に打ち込んで、その上に「基礎」を打ちます。
「高い木には深い根」があり、頑丈な建物には、ゆるぎない「基礎」が打たれています。高校は、社会に出るための、まさに「基礎」を打つ場所です。部活も、行事も、授業も、受験勉強も、突貫工事ではいけません。目標を定め、あきらめずに全力で頑張る姿勢そのものが、社会に出た時の「基礎」となるのです。しっかりと「基礎」を打ち、強固な自分をつくりましょう!